蕩けるくらいに抱き締めて(続き完結)
6.先生、検査のお時間です
・・・その後、蘇芳先生は、当直室で仮眠をとり、夜の当直に備えた。医者と言う者に、休息と言う時間はないのか?近年、医者不足で、どこの病院も、医者たちは、寝る間も惜しんで働いている。
雪愛は思う。・・・蘇芳先生に、もっと休む時間があればいいのに、と。
…遅出を済ませた雪愛は、朝、約束通り、三条先生に連絡して、外の喫茶店で待ち合わせをした。
「…待たせてゴメンね」
「いいえ、三条先生もお忙しいんですから、気にしないでください」
そう言って笑顔で首を振る雪愛。それを見た三条先生も笑顔を向けた。
「どこか、ご飯でも食べに行く?」
その問いに、雪愛は首を振った。
「…そう、じゃあ、早速だけど、本題に入ろうか?」
「あ・・はい、あの「ご注文はお決まりになりましたか?」
・・・・。
タイミング悪く、店員がオーダーを取りに来た。
三条先生は苦笑いをして、注文をする。
「ホット一つ、・・・雪愛ちゃんは?」
「え、あ、じゃあ、ミルクティーを」
「じゃあ、それもお願い」
「かしこまりました」
・・・・。
「…間の悪い、店員だね」
そう言って笑う三条先生に、雪愛も同調した。
「…それで、話しって?」
「え・・・その、・・・蘇芳先生の事、なんですけど」
蘇芳先生。その名前が出た途端、三条先生の表情は強張った。
雪愛は思う。・・・蘇芳先生に、もっと休む時間があればいいのに、と。
…遅出を済ませた雪愛は、朝、約束通り、三条先生に連絡して、外の喫茶店で待ち合わせをした。
「…待たせてゴメンね」
「いいえ、三条先生もお忙しいんですから、気にしないでください」
そう言って笑顔で首を振る雪愛。それを見た三条先生も笑顔を向けた。
「どこか、ご飯でも食べに行く?」
その問いに、雪愛は首を振った。
「…そう、じゃあ、早速だけど、本題に入ろうか?」
「あ・・はい、あの「ご注文はお決まりになりましたか?」
・・・・。
タイミング悪く、店員がオーダーを取りに来た。
三条先生は苦笑いをして、注文をする。
「ホット一つ、・・・雪愛ちゃんは?」
「え、あ、じゃあ、ミルクティーを」
「じゃあ、それもお願い」
「かしこまりました」
・・・・。
「…間の悪い、店員だね」
そう言って笑う三条先生に、雪愛も同調した。
「…それで、話しって?」
「え・・・その、・・・蘇芳先生の事、なんですけど」
蘇芳先生。その名前が出た途端、三条先生の表情は強張った。