蕩けるくらいに抱き締めて(続き完結)
走り去る雪愛を、蘇芳先生は追いかけようとした。だが、それは叶わなかった。
「離せ薫子!」
「イヤッ!絶対離さない!」
…。
さかのぼること、数時間前。
午後1時過ぎ、今日の患者はいつもより少なく、早めに終わった。
蘇芳先生は、雪愛との約束を守る為、帰り支度を始めた矢先、急患が入った。
本来なら、救急専門の医師が対応に当たるのだが、あいにく、まだどの科も診察で医師が揃ってることもあり、出勤は午後3時となっていた。
一応連絡は入れたが、どうしても外せない用で、3時前には必ず入るとの事だったので、蘇芳先生が救急対応に当たった。
雪愛に連絡する間もなく、対応に追われている中、サポートに入ったのは薫子先生。2人で必死に処置を施し、3時前、ようやく救急専門の医師が出勤し、説明を済ませ、やっと解放される筈だった。
…その後も、救急患者が次々運び込まれ、最初の患者がオペになっていたため、蘇芳先生や薫子先生が対応に当たった。
…4時過ぎ、やっと変える事を許された。
「離せ薫子!」
「イヤッ!絶対離さない!」
…。
さかのぼること、数時間前。
午後1時過ぎ、今日の患者はいつもより少なく、早めに終わった。
蘇芳先生は、雪愛との約束を守る為、帰り支度を始めた矢先、急患が入った。
本来なら、救急専門の医師が対応に当たるのだが、あいにく、まだどの科も診察で医師が揃ってることもあり、出勤は午後3時となっていた。
一応連絡は入れたが、どうしても外せない用で、3時前には必ず入るとの事だったので、蘇芳先生が救急対応に当たった。
雪愛に連絡する間もなく、対応に追われている中、サポートに入ったのは薫子先生。2人で必死に処置を施し、3時前、ようやく救急専門の医師が出勤し、説明を済ませ、やっと解放される筈だった。
…その後も、救急患者が次々運び込まれ、最初の患者がオペになっていたため、蘇芳先生や薫子先生が対応に当たった。
…4時過ぎ、やっと変える事を許された。