自殺列車
ベッドの上の俺は目を閉じ、動かない。


その横で泣き崩れている両親がいた。


ベッドの近くの日めくりカレンダーは3月5日になっている。


それを見た瞬間、俺の自分の頭を殴られたような衝撃を受けた。


そして、自分の心臓に手を当てる。


心音は……感じない。


俺はベッドの上で息絶えている自分を唖然として見つめていた。


俺はもう死んでいるのか?


さっきまで感じていた恐怖のドキドキは一体なんだったのか。


混乱する中、目の前の映像がふいに消えた。


再び訪れる暗闇。


俺はもう死んでいる。


じゃぁ、ここにいる俺は誰だ!?


自分は池田優志という人間じゃなかったのか。


けれど池田優志はすでに死んでいる。


意味がわからない!!


混乱と恐怖で思考回路はまとまらない、その時だった。
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