自殺列車
教室~旺太side~
校門から教室までは一瞬にして到着していた。
距離が短いと、その分早く付く事ができるみたいだ。
生きていた頃にもそんな能力があれば遅刻なんてしなかったのにな。
そんな事を思いながら、自分のクラスだったA組へと足を踏み入れた。
前のドアから入ってすぐの場所に日めくりカレンダーがあり、俺はそれに視線をやった。
3月24日。
「今日は3月24日なのか……」
そう呟き、自分が死んだ日から19日が経過していることを知る。
49日のうち、19日が終わり、残り30日。
そういう計算になっていたわけだ。
俺は卒業式も終業式きも終わり、休みに入っている教室の中をゆっくりと歩く。
そして、自分が使っていた窓際の一番後ろの席に立った。
ここは俺の特等席で、お腹がいっぱいになった午後は教科書を立てて先生にバレないように昼寝をしていた。
隣の席だった野球部の安田とは特別仲が良くて、いつもバカをやっては怒られていたっけ。
思い出し、自然と頬が緩んだ。
距離が短いと、その分早く付く事ができるみたいだ。
生きていた頃にもそんな能力があれば遅刻なんてしなかったのにな。
そんな事を思いながら、自分のクラスだったA組へと足を踏み入れた。
前のドアから入ってすぐの場所に日めくりカレンダーがあり、俺はそれに視線をやった。
3月24日。
「今日は3月24日なのか……」
そう呟き、自分が死んだ日から19日が経過していることを知る。
49日のうち、19日が終わり、残り30日。
そういう計算になっていたわけだ。
俺は卒業式も終業式きも終わり、休みに入っている教室の中をゆっくりと歩く。
そして、自分が使っていた窓際の一番後ろの席に立った。
ここは俺の特等席で、お腹がいっぱいになった午後は教科書を立てて先生にバレないように昼寝をしていた。
隣の席だった野球部の安田とは特別仲が良くて、いつもバカをやっては怒られていたっけ。
思い出し、自然と頬が緩んだ。