自殺列車
俺の机にはもう花もなくなっていて、次の2年生を受け入れる準備ができている。
それが、少しだけ寂しかった。
時間の流れには逆らう事はできないんだ。
俺は時計を確認した。
まだ5分も経っていないけれど、何も得られない場所で時間を消費するのはもったいない。
少し名残惜しいけれど、次は職員室へ向かうことにした。
俺は教室を出て廊下を歩いて行く。
さっきみたいな瞬間移動を使ってもいいけれど、移動している最中に知り合いや担任だった先生とすれ違う事があるかもしれないと思い、歩いて行く。
一応重力を感じているから立ったり歩いたりできているんだと思うけれど、まるで体重がないように体が軽く、弾むように歩く事が出来る。
まるでアポロの月面着陸だ。
そんな事を思って階段を下りると、目の前が職員室。
変わらない場所にあるその部屋にホッと胸をなで下ろした。
職員室の前で立ち止まり、一瞬考える。
ここはノックが必要なんだろうかと。
でも俺は死んでいるし、死んだ人間がノックをして職員室に入るなんて、先生たちは驚きで気絶してしまうかもしれない。
そもそも、俺の事は見えないかもしれないし。
それが、少しだけ寂しかった。
時間の流れには逆らう事はできないんだ。
俺は時計を確認した。
まだ5分も経っていないけれど、何も得られない場所で時間を消費するのはもったいない。
少し名残惜しいけれど、次は職員室へ向かうことにした。
俺は教室を出て廊下を歩いて行く。
さっきみたいな瞬間移動を使ってもいいけれど、移動している最中に知り合いや担任だった先生とすれ違う事があるかもしれないと思い、歩いて行く。
一応重力を感じているから立ったり歩いたりできているんだと思うけれど、まるで体重がないように体が軽く、弾むように歩く事が出来る。
まるでアポロの月面着陸だ。
そんな事を思って階段を下りると、目の前が職員室。
変わらない場所にあるその部屋にホッと胸をなで下ろした。
職員室の前で立ち止まり、一瞬考える。
ここはノックが必要なんだろうかと。
でも俺は死んでいるし、死んだ人間がノックをして職員室に入るなんて、先生たちは驚きで気絶してしまうかもしれない。
そもそも、俺の事は見えないかもしれないし。