自殺列車
残り2時間~旺太side~
残り時間を使って、俺は電車に乗っているメンバーの周辺を見てみる事にした。
といっても死んでしまった本人しか知らないから、思い浮かべるのはその顔しかない。
死んだ人間の顔を思い浮かべるとあの電車に戻ってしまうかもしれないと一瞬ためらったが、どうせ明日にはまた戻っているのだ。
ここで躊躇して残りの時間を無駄に過ごすよりは、なにか行動した方がいい。
そう思い、俺はまず澪の顔を思い浮かべたのだった。
グルグルと景色がめぐり、そしてたどり着いた先は部屋の中だった。
リビングダイニングになっている部屋の中、小さな仏壇が目に入った。
そこには澪の遺影が飾られている。
「ここは澪の家か……」
見回して見ると、ここがマンションだと言う事がわかる。
大きな窓に近づいてみると、建物が小さく見えた。
この部屋はマンションの何階にあたるんだろう?
そんな事を考えていると、玄関のドアが開く音が聞こえて来た。
思わずどこかへ隠れようとするが、その必要はないのだと思いだす。
人の家に勝手に上がり込んでいる感じがして、ばつが悪いがそのままでいる事にした。
玄関を開けて入って来たのは若くて澪にそっくりな女性だった。
澪のお姉さんかもしれない。
といっても死んでしまった本人しか知らないから、思い浮かべるのはその顔しかない。
死んだ人間の顔を思い浮かべるとあの電車に戻ってしまうかもしれないと一瞬ためらったが、どうせ明日にはまた戻っているのだ。
ここで躊躇して残りの時間を無駄に過ごすよりは、なにか行動した方がいい。
そう思い、俺はまず澪の顔を思い浮かべたのだった。
グルグルと景色がめぐり、そしてたどり着いた先は部屋の中だった。
リビングダイニングになっている部屋の中、小さな仏壇が目に入った。
そこには澪の遺影が飾られている。
「ここは澪の家か……」
見回して見ると、ここがマンションだと言う事がわかる。
大きな窓に近づいてみると、建物が小さく見えた。
この部屋はマンションの何階にあたるんだろう?
そんな事を考えていると、玄関のドアが開く音が聞こえて来た。
思わずどこかへ隠れようとするが、その必要はないのだと思いだす。
人の家に勝手に上がり込んでいる感じがして、ばつが悪いがそのままでいる事にした。
玄関を開けて入って来たのは若くて澪にそっくりな女性だった。
澪のお姉さんかもしれない。