自殺列車
冷たい水の中~旺太side~
優志を呼ぶ事のできなかった俺は、どうすることもできないまま朋樹の顔を思い浮かべていた。
そしてたどり着いた先は、見た事もない公園だった。
ランニングコースがあるような大きな公園で、広場では少し早い花火をしている若者たちがいた。
俺はその様子を横目で見ながら、池の方へと進んで行く。
直感的に、朋樹がここにいることがわかっていた。
大きな池の前で立ち止まると、数人の酔っ払いが立ち小便をしているのが見えた。
酒臭い息を吐き出し、大きな声で笑いながら歩いて行く。
その背中を見送った時池の付近に大きな看板が出ている事に気が付いた。
それは暗くても見えるように、上からライトで照らされている。
その看板に目を見張った。
《行方不明者を探しています!
高橋朋樹さん16歳。
身長180センチ。体重80キロ。
3月5日頃公園で目撃されたのを最後に行方がわからなくなっています》
そんな文章の下には、近くの警察署の電話番号が書かれているのだ。
「嘘だろ……」
俺は呟き、その看板に近づく。
看板には大きく朋樹の顔写真が張り出されている。
間違いなく、俺の知っている朋樹だ。
そしてたどり着いた先は、見た事もない公園だった。
ランニングコースがあるような大きな公園で、広場では少し早い花火をしている若者たちがいた。
俺はその様子を横目で見ながら、池の方へと進んで行く。
直感的に、朋樹がここにいることがわかっていた。
大きな池の前で立ち止まると、数人の酔っ払いが立ち小便をしているのが見えた。
酒臭い息を吐き出し、大きな声で笑いながら歩いて行く。
その背中を見送った時池の付近に大きな看板が出ている事に気が付いた。
それは暗くても見えるように、上からライトで照らされている。
その看板に目を見張った。
《行方不明者を探しています!
高橋朋樹さん16歳。
身長180センチ。体重80キロ。
3月5日頃公園で目撃されたのを最後に行方がわからなくなっています》
そんな文章の下には、近くの警察署の電話番号が書かれているのだ。
「嘘だろ……」
俺は呟き、その看板に近づく。
看板には大きく朋樹の顔写真が張り出されている。
間違いなく、俺の知っている朋樹だ。