自殺列車
続いて行く~朋樹side~
気が付けば俺は電車の中にいた。
腕時計を見ると時間は残り15分になっている。
そして、目の前に黒スーツの車掌がいた。
「自分たちが償う理由がわかったか?」
そう聞かれても、俺は頷く事ができなかった。
生きている人たちはみんな苦しむだけじゃなく、自分から命を絶ったり人を殺してしまっていた。
そうなった責任が自分にあるのなら、確かに償うべきかもしれない。
だけど……死んで行ったみんなだって苦しんでいた。
人の何倍も苦しい生活をしていたのに、死んでもなお苦しまなければならないというのが、俺には理解できなかった。
「苦しんで死んだ仲間がここに来てまた苦しまなきゃいけない理由は?」
「親より先に死ぬという事が一番の罪だからだ」
「でも……!」
「選んだのは自分たちだ」
その言葉に俺は車掌を見た。
「49日間で解放され、成仏できる道を自分たちで選んだんだ」
「選んだ……?」
腕時計を見ると時間は残り15分になっている。
そして、目の前に黒スーツの車掌がいた。
「自分たちが償う理由がわかったか?」
そう聞かれても、俺は頷く事ができなかった。
生きている人たちはみんな苦しむだけじゃなく、自分から命を絶ったり人を殺してしまっていた。
そうなった責任が自分にあるのなら、確かに償うべきかもしれない。
だけど……死んで行ったみんなだって苦しんでいた。
人の何倍も苦しい生活をしていたのに、死んでもなお苦しまなければならないというのが、俺には理解できなかった。
「苦しんで死んだ仲間がここに来てまた苦しまなきゃいけない理由は?」
「親より先に死ぬという事が一番の罪だからだ」
「でも……!」
「選んだのは自分たちだ」
その言葉に俺は車掌を見た。
「49日間で解放され、成仏できる道を自分たちで選んだんだ」
「選んだ……?」