自殺列車
それどころか、今日は学校がある日なのかどうかもわからない。
「俺も蝶を追いかける前の事は覚えてねぇな」
朋樹が答える。
「やっぱり、みんなそうか……」
「『やっぱり』って事は、旺太も覚えてないの?」
そう聞くと、旺太は真剣な表情で頷いた。
「全く覚えてないんだ。俺も、気が付けば外にいて青い蝶を追いかけていた」
その言葉にみんな黙り込んでしまった。
この空間が仕組まれたものだとしたら、相手はかなり綿密に計画を立てあたしたちの私生活にまで入り込んでいたことになる。
「みんな記憶がないのなんておかしいよね。誰かがあたしたちの記憶を操作してるのかも」
愛奈が言う。
「そうかもしれない。車内以外が真っ暗なのは、俺たちを何かの暗示にかけるためかもしれないしな」
旺太が答える。
やっぱり、そういう考え方になってくるよね。
「俺も蝶を追いかける前の事は覚えてねぇな」
朋樹が答える。
「やっぱり、みんなそうか……」
「『やっぱり』って事は、旺太も覚えてないの?」
そう聞くと、旺太は真剣な表情で頷いた。
「全く覚えてないんだ。俺も、気が付けば外にいて青い蝶を追いかけていた」
その言葉にみんな黙り込んでしまった。
この空間が仕組まれたものだとしたら、相手はかなり綿密に計画を立てあたしたちの私生活にまで入り込んでいたことになる。
「みんな記憶がないのなんておかしいよね。誰かがあたしたちの記憶を操作してるのかも」
愛奈が言う。
「そうかもしれない。車内以外が真っ暗なのは、俺たちを何かの暗示にかけるためかもしれないしな」
旺太が答える。
やっぱり、そういう考え方になってくるよね。