自殺列車
「あ、でも……今日は休日だったんだね」
あたしはふと面々を見回してそう言った。
「え? なんで?」
「だってほら、みんな私服だもん」
そう言うと、みんなは自分の来ている服に視線を落とした。
「本当だ……」
旺太が呟く。
蝶を追いかけるより前の記憶がないから、朝どんな服に着替えたのかも覚えていない。
ここで、ようやくみんな自分がどんな服を着ているのかを確認したみたいだ。
あたしは普段からよく着ている薄ピンク色のパーカーにジーンズ姿だ。
「そうか、今日は休みの日だったのか」
そう言う旺太は自分の私服を見て首を傾げている。
旺太はロゴ入りのTシャツに濃い色のジーンズという格好だ。
「旺太、どうかしたの?」
「いや、休日はいつも朝からサッカーの練習をしているんだけど、ユニフォームじゃないのが気になってな」
「そうなんだ?」
「あぁ。大会が近いから休みのハズがないのに、おかしいなと思って」
「大会っていつなの?」
そう聞くと、旺太は口を開きかけてそのまま何も言わずに口を閉じてしまった。
「旺太?」
「……今日って、何月何日だ?」
あたしはふと面々を見回してそう言った。
「え? なんで?」
「だってほら、みんな私服だもん」
そう言うと、みんなは自分の来ている服に視線を落とした。
「本当だ……」
旺太が呟く。
蝶を追いかけるより前の記憶がないから、朝どんな服に着替えたのかも覚えていない。
ここで、ようやくみんな自分がどんな服を着ているのかを確認したみたいだ。
あたしは普段からよく着ている薄ピンク色のパーカーにジーンズ姿だ。
「そうか、今日は休みの日だったのか」
そう言う旺太は自分の私服を見て首を傾げている。
旺太はロゴ入りのTシャツに濃い色のジーンズという格好だ。
「旺太、どうかしたの?」
「いや、休日はいつも朝からサッカーの練習をしているんだけど、ユニフォームじゃないのが気になってな」
「そうなんだ?」
「あぁ。大会が近いから休みのハズがないのに、おかしいなと思って」
「大会っていつなの?」
そう聞くと、旺太は口を開きかけてそのまま何も言わずに口を閉じてしまった。
「旺太?」
「……今日って、何月何日だ?」