ヒーロー女子
私は…雅先輩を…?
ううん。そんなはずない。
フラれてすぐ変わるなんて…そんなことない。
小林先輩への想いはそんなに軽いものじゃない……はず。
あぁ!もうわけわかんない!
頭の中から雅先輩を追い出して今やらなくちゃいけないことをやる。
メモ帳を持ってきてiPodにイヤホンを繋げて耳につける。
雅先輩が録音してくれたのを再生してよく聞く。
『3年1組、きちせはるかですぅ!壱成が大好きです!』
1人1人の所で止めてメモ帳にクラスと名前、名前は漢字がわからないからひらがなで書く。
『2年6組、なかやまななです!先輩が好きです』