ヒーロー女子
顔に出てるのかな…
「うん。あんまりムリしないようにね」
「え…?」
「壱成たちのことでそんな疲れた顔してるんでしょ?あんまりムリしないでね?」
「あ…はい」
「じゃあね」
「…え」
頭…ポンポンされた…
「…っ!」
意識した途端どんどん体温が高くなる。
「な…にこれ…」
なんでポンポンされただけでこんなにドキドキするの…
昨日と同じこの感じに戸惑う。
前までは何も感じなかったのに…
なんだろう…小林先輩には感じたことのないドキドキ。
「あぁ…もう…」
それからしばらく私はそこから動けなかった―――――