ヒーロー女子
「次…―――」
1人、また1人とどんどん戻っていってついに最後の1人になった。
私が…1番許せない人…
「南涼子(みなみりょうこ)さん」
「なに?」
「私あなたが1番許せないんですよね」
「はぁ?何のこと?」
何のこと?とぼけてるの?
「小林先輩のこと脅してしたデートは楽しかったですか?」
そう言った時視界の隅でビクッと肩を揺らしたのが見えた。
「えぇ。とても」
南さんはチラッと音羽を見て妖美に微笑む。