ヒーロー女子




「雅先輩は私のなんで戻ってください」


「え…」





驚きで風ちゃんの顔をガン見するけど一向にこっちを見なくて、見たと思ったら首に抱きついてきた。





「えっ、ちょ…」





何がなんだか分からない。





「先輩…すみません。少し我慢してください。あ、腰に腕を回してくれると助かります」





耳元で聞こえる言葉に目を見開く。




腰に腕を回す!?


風ちゃんはわかっているのだろうか、俺をフッたことを。


フッた奴に腕を回されるなんて嫌じゃないのか?




悶々と考えていて並んでいる子たちと風ちゃんが何かを言っていたような気がしたけど頭に入ってこなくて、次に耳に入ってきた言葉は


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