ヒーロー女子
「…っ…もういいわよ!」
その声が聞こえて並んでいた子たちは出ていく。
全員出て行ったところで俺から離れていって
「…先輩付き合ってもらってすみません」
申し訳無さそうな顔で謝ってくる。
別にいいんだけどな…
「ううん、大丈夫だよ。それにちょっとラッキーだったし」
「ラッキー?」
「…いや、何でもないよ」
触れて嬉しかったなんて知られたら引かれる。
それから音羽ちゃんにいろいろ聞かれた。
南のことも事細かに音羽ちゃんに話した。
壱成はバツが悪そうな顔していたけど。