ヒーロー女子


「本当にごめんなさい」 


「大丈夫。それより何で追いかけられてたの?」





雅先輩にそう聞かれるけど





「うーん、分からないんですよね。学校来たら急に追いかけられて…」


「あははっ、風ちゃんって女の子にも人気なの?」


「先輩!笑い事じゃないんですよ?もう、ダダーっと…20人くらい?ですかね。びっくりしたんですから!」





笑い続ける雅先輩に拗ねる。





「ごめんごめん。ほら、許してって…」





そう言って頭を撫でてくる。





「もう、許しますっ…」


「よかった。で、いつまでここにいるの?」


「HR始まる直前までですかね?あ、雅先輩はもう戻って大丈夫ですよ」



< 149 / 234 >

この作品をシェア

pagetop