ヒーロー女子
言ったら絶対辛くなるもん…
「まぁまぁ、もう暗くなるし風ちゃん帰ろっか。2人も早く帰りなね」
「あ、はい…あ、風ちゃんちょっと来て。雅先輩は少し外に出ててもらえますか?」
「え?」
真剣に言う華ちゃんに
「わかった。じゃあ、俺外で待ってるから終わったら来てね」
雅先輩は図書室から出て行く。
「風ちゃん来て」
「う、ん」
「ここ座って」
指定された場所に座る。
「…風ちゃんの好きな人って誰?」
「え…急にどうしたの?」
「いいから誰?」
それは……
「小林…先輩」