ヒーロー女子
文化祭と気づく気持ち
―ピーンポーンパーン…
『みなさん、只今10時になりました。第27回文化祭開祭です!』
「よーしっ!2年4組文化祭盛り上げるぞー!!」
「おー!!」
アナウンスと柊君の掛け声と共に文化祭が始まった。
「風!呼び込み行こ!接客後半でしょ?」
「うん!」
私と音羽は後半。
莉子ちゃんと華ちゃんは前半だから入れ違いになる。
因みに樹君の日向君も前半。
「音羽ごめんね?莉子ちゃんと華ちゃんに言っちゃって」
校舎を歩きながら昨日のことを謝る。
「大丈夫だよ。それにいつまでも隠しててもしょうがないからね」
「でもさ、何で小林先輩と音羽のこと知らなかったんだろうね?結構噂出てるのに」