ヒーロー女子



小林先輩に彼女がいる。



きっと噂にならなかったのは小林先輩の気遣いだろう。


もし音羽が彼女駄と知られたらきっといじめられてしまう。


そんな気遣いから先輩は何も言わなかったんだ。




私が想う以前から2人は恋人同士だったんだ。





「風…?ボーッとしてどうしたの?」


「えっ…あ、ううん。なんでもないよ。お似合いだね!先輩と」


「本当?嬉しいな〜ありがとう!」





照れている音羽を愛おしそうに見つめる先輩。



きっと…ううん。すごく音羽のことが好きなんだろう。




胸がズキズキ痛い…


でも私は音羽と約束したんだ。


彼氏のことをどうにかするって…


だからこの想いはもう消そう。


< 28 / 234 >

この作品をシェア

pagetop