ヒーロー女子



「あー…そうそう、その子」





これだった。



壱成にはこのとき彼女がいるのは知っていた。



でもどうしても会わせたくなかった。





「あの子さ、いつも屋上でサボってるんだってさ」





この情報を聞いて次の日屋上へ行ったのに





「…いない」





いなかったんだ。




教室の前を通れば1人黙々と問題集と向きあってて…

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