ヒーロー女子



他から見ればすごく可愛い笑顔なのだろうけど俺から見れば泣いているように見えた。




それから2人でイチャイチャしている壱成たちに気がいかないようになるべく楽しい話題をふって彼女と話してた。




でもたまに壱成たちを見て顔を歪めて…俺が話しかけるとすぐ笑顔になる。その繰り返しだった。




そんな彼女を見ていられなくて…抱きしめたかったけどそんなことできるわけもなくて。



結局俺は気を紛らわせることしかできなかった。




彼女にとって地獄のお昼は俺にとっては彼女と話せて幸せで。



名前だって





「中村先輩って呼びにくいよね?」





なんて言って雅先輩って呼ばせて。


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