ヒーロー女子
取り敢えず…今日はもう帰ろうか。
外暗いし。
風ちゃんのカバンを取ってきて渡す。
「はい」
「え?」
「帰るでしょ?送るよ」
「え…」
「もう暗いし。そんな中女の子1人で帰らせるわけないでしょ?…ほら早く」
風ちゃんを促して図書室を出る。
帰り道は特に話さずお互い無言で帰る。
風ちゃんの家の前まで来た。
「…送ってくれてありがとうございます」
「どういたしまして」
「気をつけて帰ってくださいね」
「うん。じゃあね」