ヒーロー女子



「男友だちなんていたの?」


「失礼ですね。できたんですよ、今日」


「そっか…」





少し元気をなくした雅先輩。





「雅先輩?」


「ん?」


「どうかしましたか?」


「ううん、なんでもないよ。はい、これ。録音したやつ」





ポケットの中から出した私のiPod。





「あ!ありがとうございます。本当、助かりました!」


「いーえ。お役に立てて光栄です」





家に帰ったら早速取りかからなきゃ。


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