涙色レター
1
「紗月、聞いたよ!どういう事!」
朝。
教室に座ってボーッとしていたら、
今、登校してきたらしい。
カバンを肩にかけたままのミナが私の元まで来て、憤慨した様子で机を叩いた。
―バンッ!
机が揺れて、
倒れそうになった紙パックのジュースを慌ててキャッチ。
「? 何が?」
急にそんな事を言われても、
何の事だか分からなくて首を傾げる。
「あんた、蒼くんと付き合ったってどういう事!?」
「なんだ、そんな事か……」
出来れば、触れて欲しくなかった話題。
「そんな事って……」
平常心な私を見て、ミナは
信じられない
と言った目で、私を見る。
私だって、信じられない。
信じたくない。
こうやって平常心を保っていることで、
現実から目を背けようとしてるだけ。
まさか、こんな事になるだなんて、
自分でも思ってなかったから。
朝。
教室に座ってボーッとしていたら、
今、登校してきたらしい。
カバンを肩にかけたままのミナが私の元まで来て、憤慨した様子で机を叩いた。
―バンッ!
机が揺れて、
倒れそうになった紙パックのジュースを慌ててキャッチ。
「? 何が?」
急にそんな事を言われても、
何の事だか分からなくて首を傾げる。
「あんた、蒼くんと付き合ったってどういう事!?」
「なんだ、そんな事か……」
出来れば、触れて欲しくなかった話題。
「そんな事って……」
平常心な私を見て、ミナは
信じられない
と言った目で、私を見る。
私だって、信じられない。
信じたくない。
こうやって平常心を保っていることで、
現実から目を背けようとしてるだけ。
まさか、こんな事になるだなんて、
自分でも思ってなかったから。