海色の恋、甘い時間
「ありがとう。
大好き、うみ……」

わ……。

黄原君が、うみちゃんにキスを落とした。
とっても優しく、愛おしそうに。

2人の唇が離れた瞬間、うみちゃんの瞳から、最後の一粒の涙が落ちた。

「あ、あたしも……。
黄原が、大好き……」

うみちゃんの涙は、とまった。
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