海色の恋、甘い時間
「黄原に聞いたんだけど、あたしのために、立花さんに聞きにくいこと聞いたり、してくれたんだよね?
愛ちゃん、ありがとう。

愛ちゃんは、充分、強いよ?」

うみちゃん……。

「あんな、レベルの低いいじめっ子に引っかかるような愛ちゃんじゃないんだよ、本当は。
思い込んでいるだけだ、自分は弱いって。
愛ちゃんは、強いよ? あたしより」

「うみちゃん、より……?」

うみちゃんの言葉に驚いて、目を見開く。
え。わたしが……?
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