海色の恋、甘い時間

「あ、中学２年生までは、話せるクラスメイトが何人かいて、普通に楽しく過ごしてたんだよ？
でも３年生になってクラス離れちゃって、一人ぼっちになっちゃった。

クラスの女子と話すのも、嫌。
意地悪な女子に茶化されるのが嫌で、男子とも、何だか話せなくになっちゃって……」

本当に一人ぼっちだった……。

「愛ちゃん、無理に辛いこと思い出さなくてもいいんだよ？」

うみちゃんは優しくそう言ってくれるけど、言いたいんだ、今。

「また、意地悪な女子と同じクラスになっちゃったときは、本当どうしようかって目の前真っ暗になっちゃったんだ。
でも、うみちゃんに出会えて、わたし少しだけでも強くなれて、良かった」