海色の恋、甘い時間
「はい、桃瀬さん」
戻ってきたリーダーさんがわたしに差し出したのは、教室に置いてあったティッシュ。
しかも開けたばかりの沢山入ったのを、箱ごと。
「ふふっ……箱、ごと……。
いっぱい顔、拭ける、ね」
何だかおかしくなってしまって、泣きながら笑うわたしに、リーダーさんはすまなそうな表情を浮かべながらも、少しだけ笑った。
箱を持って立っていてくれる手から数枚ティッシュをもらって、お礼を言う。
もしかしてすぐ目の前にいるのは、廊下を歩く人達の目から、守ってくれているのかな?
優しいんだ、本当は……。
戻ってきたリーダーさんがわたしに差し出したのは、教室に置いてあったティッシュ。
しかも開けたばかりの沢山入ったのを、箱ごと。
「ふふっ……箱、ごと……。
いっぱい顔、拭ける、ね」
何だかおかしくなってしまって、泣きながら笑うわたしに、リーダーさんはすまなそうな表情を浮かべながらも、少しだけ笑った。
箱を持って立っていてくれる手から数枚ティッシュをもらって、お礼を言う。
もしかしてすぐ目の前にいるのは、廊下を歩く人達の目から、守ってくれているのかな?
優しいんだ、本当は……。