海色の恋、甘い時間
「あれ? 桃瀬さん? 立花さん?」

「あ、黄原君……」

カバンを肩に担いだ黄原君がやってきた。
あれ? 今日もいつも早い黄原君にしてはギリギリだなぁ?
って、それどころじゃない!

「ちょっと立花さんがぼーっとしだしちゃって、動かせなくて困ってるの。
どうしたら、良い?」

「何それ?
ま、よく分かんないけど、立花さんと言えば瀬田だよ。
ちょっと待って、瀬田に連絡する」

黄原君はカバンから携帯を取り出して、電話をかけた。
それからすぐ、瀬田君が慌てた様子ですぐにやってきた。

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