海色の恋、甘い時間
「どうか、した?」

聞いちゃいけないことだったかな?
悪いこと聞いたなら、謝らなくちゃ。

「あ、いや、別に……」

悪い気がしてきたわたしに、うみちゃんが大丈夫だ、と手を振った。
気持ちが顔に出ていたのかも。
その直後

「……毎日……」

と、黄原君が言った。

「え……?」

「あ、こら黄原!」

うみちゃんが、恥ずかしそうに顔を真っ赤にした。
ま、毎日……?

「毎日、会ってたよ」

「う、うん……?」

「言うな、恥ずかしいからっ!」

わたしの口からはなんだか謎の相槌が出て、うみちゃんの口からは恥ずかしそうな音を含んだセリフが出た。
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