海色の恋、甘い時間
午前中は始業式や入学式、ホームルームで時間が過ぎて、あっという間にお昼休み。
いつものように、うみちゃんと一緒に中庭に出た。

うみちゃんと2人でゆっくり話せるのは、このお昼休みだ。
わたしにとって、大事で大切な時間。
ちなみに黄原君は、教室で仲の良い男子とお昼を食べる。

「ね、ね、うみちゃん」

「ん?」

「毎日黄原君と会ってたんだよね?」

「あ、う、うん。
ま、毎日……」

うみちゃんは朝よりはマシだけど、それでも頬を朱に染めて恥ずかしがった。
可愛いなぁ、もう。


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