海色の恋、甘い時間
「え、キス……?」

それなら何度かしてるはず。
今更そんなに恥ずかしがることでも、ないんじゃないかなぁ?
わたしも知ってるし、2回、そのシーン見たし。

「大人の……?
ちょっとディープな……」

首を傾げるわたしの前で、うみちゃんは今まで以上に頬を真っ赤に染めて、呟くようにそう言った。

「あ……」

わたしはビックリして、言葉を漏らした。
そっか、ちょっとだけ、進んだんだ……。

瀬田君と立花さんみたいに、本当に一つになったわけではなくても……!
ゆっくりゆっくり進みたいうみちゃんにとっては、大きな進展。
軽いキスから深いキスへ。
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