海色の恋、甘い時間
お昼休み。
いつものように、一緒に中庭でお弁当を食べながら、わたしは気になっていたことを聞く。

「うみちゃん、黄原君とは、どう?」

「どうって……。
どうした愛ちゃん、急に」

ボーイッシュな話し方、全くお化粧しないのに綺麗な顔。
てっぺんでまとめられたお団子頭。

さっぱりとした美人のうみちゃんは、その綺麗な顔に、驚きの表情を浮かべた。

黄原君は以前、うみちゃんのこと可愛くないってよくからかってたけど、知ってるんだからね。
本当は美人ってより可愛いって思ってて、いたずらにそんなこと言ってたの。
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