海色の恋、甘い時間
「違うのに……。
ちゃんと知らないクセに、そんなこと言わないで……」

うみちゃんを、悪く言わないで!

「あっれぇ? 
桃瀬さん、わたしたちに意見言えるようになったんだぁ?
強くなりまちたねぇ~」

よちよち、と頭を撫でられて、わたしは黙って俯いてしまった。

うみちゃんのような強さが欲しい、勇気が欲しい。
うみちゃんに守られてばかりなわたしは、それらが全然足りないんだ……。

結局、わたしの中身は中学生の頃のまま……。
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