海色の恋、甘い時間
「愛ちゃん、行こう」

「あ、うん」

放課後、うみちゃんに声をかけられて、わたし達は揃って教室を出た。
黄原君は何度かうみちゃんに声をかけようとしていたけれど、寸でのところで堪えているようだった。

やっと何があったのか、聞ける。
わたしは、うみちゃんに自分の恋を応援してもらったぶん、今度はわたしがうみちゃんの恋を応援するんだ!

話をしっかり聞いて、受け止めて、ちゃんと、アドバイスするんだ。

できるかどうか、本当はわかんないけど、できる限り寄り添ってあげるからね、うみちゃん。
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