海色の恋、甘い時間
お昼に仲良くしていた、立花さんと瀬田君を思い出す。
まぁ、あそこまでは人前でどうかと思うけど。

「や、そうなんだけど……。
わたしと黄原、歩く早さが違うみたいなんだ……」

「歩く早さ?」

「……わたしはもっとゆっくりが良いのに……。
時間をかけて欲しいのに……。
黄原は早歩きで……。
先へ先へ、あたしの手を引いて行こうとする…」
< 50 / 160 >

この作品をシェア

pagetop