海色の恋、甘い時間
ちょっと、それって……!
まさか黄原君っ!!

うみちゃんを無理やり……?!

驚いてわたしは、両手のひらをテーブルにだんっと勢いよく叩きつけてしまった。
他のお客さんが何事かとこちらを見ている。
手に当たってしまったお冷が揺れてグラスが転がって、水が溢れた。

「あ、愛ちゃん、大丈夫だから……。
そんな驚かないで?」

うみちゃんが驚いたように、顔を上げた。
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