海色の恋、甘い時間
「あ、そ、それで……?」

「あ、うん……。

滅茶苦茶抵抗して、黄原に何度かビンタした。
で、怯んだからどうにか腕から抜け出して、逃げた」

だから、大丈夫だったよ?

って、うみちゃん笑ってるけど……。
辛そうだよ?

「取り敢えずうみちゃんが無事で……。
よかった……」

わたしは少しだけ、肩の力が抜けた。
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