海色の恋、甘い時間
「あ、ね、ねぇじゃあね?
うみちゃん、その先とかって……」

「わっ! なにを言い出すんだ愛ちゃん!
そ、そんなこと……!
な、ないから……!」

なぁんだ、ないんだ。
黄原君はとってもうみちゃん大好きだし、もしかしてって思ったんだけどな。

慌てて紅い顔で首を振るうみちゃん。
彼女は嘘がつけない真っ直ぐな性格で、その言葉に嘘がないことはわかってる。

わかってるんだけど、どうしてそんなにテンパってるの?

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