海色の恋、甘い時間
「ああ、快速でちょっとだけ遠くの温泉地まで行って、それからは宿のバスの送迎で……」

「ち、違うの、立花さんっ!」

「え、違うの?」

ああ、それで恥ずかしがらずにきょとんとしてたんだ。
立花さん、わたし、温泉旅行の話しが聞きたいわけじゃないの。

「そうじゃなくてね、立花さん。
えっと……。

キスの先……。
瀬田君と、キスの先をしたこと、あるのかなって……」

「えぇっ?!」
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