海色の恋、甘い時間
「黄原君、うみちゃんのこと、好き?」

「さっきも言ったろ?
俺は、うみが大好き。
でも、嫌われた……よな?

さっき言ってたよな……。
立花さんでも、あの愛情深い瀬田が嫌いになるくらいのこと……。
うみにしたんだよな、俺……」

さっきの立花さんの話しを思い出したのか、それともわたしの言葉が深く刺さりすぎてしまったのか……。
辛そうな顔をする黄原君。

自分のしたことを、酷く責めているようだった。
< 97 / 160 >

この作品をシェア

pagetop