華宮学園*生徒会室～庶民×借金×下僕(?!)～

今日は私が好きな漫画の発売日。
だから本屋へと行こうとしているのだが…
「うぅ、寒いーっ…。」
目の前に本屋があると言うのに、信号のせいで足止めされている。しかも今日はいつもよりも気温が低い為に早く本屋に駆け込みたい気分なのだ。
早く変われよ、変わんねぇと、その赤青黄のカラフルアイ目潰しすんぞ…
「あ、変わった」
なんと私の脅しが効いたらしくすぐさま信号は青へと変わった。
よし、よく言うことを聞いてくれた信号機よ。何故かさっきまで怒りの対象だった信号機が今や愛しく感じるね。
嘘です、流石に愛しさは感じませんでした。
まぁ、そんなことなどどうでもいい！
私は目的の本屋へと駆け込むと自動ドアがまるで向かえ入れてくれるように開いてくれた。
本屋の中へ入ると一目散に漫画コーナーへと向かった。すると、新刊コーナーと大きく書かれている所に目的の物はあった。
あった、あったぜおやっさんんんん!!
その新刊を手に取るとあまりの嬉しさに本を天井へと掲げていた。そして思わずうへへぇ…と変態じみた声を漏らしてしまう。
__数分後__
周りから蔑んだ目を向けられていた事に気がついた私はその本の会計を急いで済ませるとすぐさま外へと出た。
凄く恥ずかしかったよ。てか店員さんずっと苦笑いだったよ？！もっと笑顔で対応して欲しかったな、うん。
そんな事を考えながら歩いていると、周りはいつの間にかいつもの団地の風景へと変わっていた。