我那覇くんの恋と青春物語~横西めぐみ編~
「おい、あの二人がまた中庭でやっているらしいぞ」
廊下の誰かが発した声が聞こえ、気持ちが少し重くなるのが分かった。
折角の水谷さんとの時間が終わりを告げる、そう思った。
「あっ、一樹。お前の出番だぞ」
うちの教室から親友の石動光太郎が顔を出し、それは現実のものとなった。
「コウ、なんで俺なんだよ」
「いいから、行ってやれよ」
その言葉に大きく溜息をつく。
「ごめん」と水谷さんに言い、窓を開けて隣の教室に入った。
「頑張ってね」
水谷さんのその言葉だけが唯一、中庭に向かう足に力をくれた。
それにしても、卒業式も間近というのに・・・
エアが卒業するのだから仲良くとまではいかなくとも、せめて静かに終わればいいのに。
まあ、犬猿の仲だとそういうわけにもいかないのだろう。
廊下の誰かが発した声が聞こえ、気持ちが少し重くなるのが分かった。
折角の水谷さんとの時間が終わりを告げる、そう思った。
「あっ、一樹。お前の出番だぞ」
うちの教室から親友の石動光太郎が顔を出し、それは現実のものとなった。
「コウ、なんで俺なんだよ」
「いいから、行ってやれよ」
その言葉に大きく溜息をつく。
「ごめん」と水谷さんに言い、窓を開けて隣の教室に入った。
「頑張ってね」
水谷さんのその言葉だけが唯一、中庭に向かう足に力をくれた。
それにしても、卒業式も間近というのに・・・
エアが卒業するのだから仲良くとまではいかなくとも、せめて静かに終わればいいのに。
まあ、犬猿の仲だとそういうわけにもいかないのだろう。