1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)

「よも…ぎ」

 とそこへやって来たあきくん。若干顔が赤いような…。って、私も顔赤いんでした!うわぁぁぁああどうしましょうっ!!

「秋空くん、ファイト!」

「え゛…」

 紅葉さんはあきくんの背をポーンと叩いてお母さんのもとへ…。

 必然的にあきくんと2人になって、何となく視線を逸らし合いました。

「なんで赤いんだよ」

「あ、あきくんもです…」

 気まずいです!どうしましょう、さっきの紅葉さんの言葉のせいでいつも通りに話せませんっ。

 あわわ…。

「よも、秋空くん、魚…」

「「え?」」

 お母さんの声にたき火の方に視線を向けると、お魚から焦げ臭いにおいが…。

「うわぁ!!あきくんお皿持ってきてください!」

「え、あぁ!」

「ねーねこがした~!」

「まっくろ~」

 あう、お魚も焦がして何やってるんでしょうね。

 うぅ、紅葉さんはなんであんなこと言ったのか、よくわかりませんが早くいつも通りに戻りたいです…。
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