1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)

 何だか大騒ぎをして、何とかご飯を食べ終わった後は、川に入ったりして遊びました。

 山に食糧調達しに行ったお父さんご一行が、地元の人たちや一応自治体にも許可を得て、イノシシを狩ってきたことにはさすがに驚きましたが…。

 地元の猟師さんもびっくりです。

「あきくん、あれどうやって仕留めたんですか…」

「いや、俺見てるだけだったから…」

 お父さんにご同行したあきくんは、目の前で見ていたはずなのに、何が起こっているのかわからず呆然としていたそうです。
 ついでに、お父さんと剣人さんが主になって捕まえたそうです。

 銃もないのにどうやって仕留めたんだか…。

「お父さん、これどうするの?」

「ん?あぁ、地元の人がさばいてくれるらしい」

「…あきくん、薪拾いに行きましょ~」

 流石にほ乳類が解体されるのは見たくないです…。

 あきくんも同じだったのか、2人でそそくさとその場を離れました。
< 115 / 523 >

この作品をシェア

pagetop