1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)

「大体!お前ムカつくんだよ!」

「大宮が勝手に突っかかってくるだけだろ。俺はお前の邪魔した記憶なんかないね」

「そうやってクール気取んな!!」

 傍から見れば雷斗くんが勝手に神野くんに突っかかってるように見えます。
 でも、あきくんも十分雷斗くんを煽っているんですよね…。

 今もそれは変わらず、雷斗くんは怒り全開にしていますが、あきくんはそっぽ向いて知らんふりです。

「お前はガキか…」

「あぁ!?」

「分かったから!ケンカなら校外でやれ!」

 先生ケンカすること前提ですか…。

 でも、確かにうるさいのも事実ですね。
 …お父さんが言ってたこと、やってみましょうか?

「神野くん、大宮くん、授業妨害するなら外でやってくれますか?」

「…よもちゃん、分かったから苗字呼びやめて」

 真顔で言うところそこですか!あきくんも同じようですね。

 不満ながらも座ってくれた2人。

 お父さん、なぜ2人が黙る方法を知っていたんでしょうか…。

 そんなわけで、その後はスムーズにHRが終わり、今日も1日授業スタートです。
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