1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)
この気持ちは
その後、地元の方は帰られて、後片付けをした後、何となくおしゃべりしていましたが、眠くなってきてテントに入ることになりました。
「おやすみ」
「おやすみなさい」
男性組、女性組で別れてテントに入ります。
お母さんと、紅葉さんと、望亜と咲ちゃんの5人で同じテントです。
「ねぇねといっちょにねる!」
望亜のその一言で、寝袋はちょっときついですが、かわいい妹にそう言われては断れませんよね!
なので、望亜を抱きしめながら寝ます。
昼間動きすぎて疲れたのか、望亜はすぐに寝てしまいました。はぅ、天使です…。
しばらく望亜の背を撫でていたんですが…。なぜか一向に眠気が来なくて、目が冴えてしまったようです。
う~ん、どうしましょうね…。
時間を見れば、12時を過ぎていて、そういえば、星がきれいに見えるって言ってましたっけ…。
ちょっとだけ見に行ってみようかな…。
望亜を起こさないようにこっそり寝袋を出て、お母さんたちも起こさないようにテントを出ました。