1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)

『あ゛…』

『蓬?』

『課題集めてくるように言われてたんでした!?うわぁ!みなさん国語のノートください!!』

『えぇ!?』

『ちょい、晴野さん!勘弁してよ』

『よもぎちゃーん』

 クラスメイトたちからの非難の声。ノート取ってない奴等が慌てて写し出す。

『あほ』

『すみません…』

 1番にノートを取り出した秋空は、べちっとよもちゃんの頭を叩く。こんな急でも10分後には全員分を集めてよもちゃんは教室を飛び出していく。

 秋空は一緒に行かないで、つまらなさそうに教科書をめくって暇をも手余していた。

 …今しかないか…。
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