1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)
「今更謝ってもおさまんねぇよなぁ…」
「は?ケンカ売ってきたのはおまえだろ?」
「…そうだな」
ここまで怒らせるつもりはなかったけど…。
また地面を蹴る。振るった拳は空を切り、目の前に蹴りが飛んでくる。
何度もかわして、何度も食らって、気づいたら息は上がって膝が笑っていて、大暴れしたあとみたいにボロボロになってた。
おかしいだろ。こんな予定じゃなかったのに。
ちょっと食らって、終わりにするはずだったのに。
なんで、こんなに本気になってるんだよ。
汗がしたたり落ちて地面に落ちる。また2人同時に地面を蹴る。