1人ぼっちと1匹オオカミ(番外)

 それからもよく2人と話すようになって、清牙くんからは桃の大事な友達何だろって、なら、俺の仲間だって言ってくれた。

 桃曰く、清牙くんは誰とも友達になるけど、仲間になるのは自分が認めた人だけなんだって。そういわれてますます嬉しくなった。

 好きなわけじゃない。だけど、友達として、どんどん2人のことが好きになっていく。

 桃に対するいじめがやんだわけじゃないけど、2人で撃退しているうちにだんだん減っていった。

 桃は制服買わなくて済むからラッキーなんて言ってたけど…。

 やがて、清牙くんが声をかけた?剣人が加わって、4人で行動するようになる。

 そんな最中、清牙くんと剣人の停学には思わずびっくりしたけど…。

「ま、清牙らしくない?」

 桃はあっけらかんとしてたから、大丈夫なんだろうってちょっと心配が薄れた。

 2人が戻って来てから、私たち4人にまた1人加わったのは、期末テストが終わった頃だった。

「渡来颯人。呼び方は任せるよ。よろしく」

 颯人が加わった。

 妙に生真面目な颯人に、最初は全然興味なかったのに、だんだん惹かれていくことになるなんて、全然その時は思いもしなかったけど…。

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